サガミ経営大学

店長とは、「サガミ」のブランドを借りた、自分の店の経営者。

「チェーン店でありながら、個人店のような魅力を追求する」。それがサガミの店舗運営の方針です。全店舗で一定レベル以上の味とサービスを提供するためのマニュアルは当然ありますが、それを上回る価値をプラスできるかどうかは、ストアマネージャー(店長) の手腕次第。「お客様に満足いただき、会社目標の売上・利益を達成する」というミッションを達成するため、ヒト・モノ・カネを動かす自由度と裁量を持った経営者とも言えるサガミのストアマネージャー(店長) の仕事について解説します。

ストアマネージャーの役割
自分の店舗だけのオリジナル商品を開発。
実はサガミのメニューは、全店同じではありません。メニュー表に掲載された商品のうち、全店舗に共通するものは6割ほど。あとは寿司などの限定店舗向けメニューをエリアのお客様のニーズに合わせて導入したり、個店やエリアの独自メニューを開発しています。個店メニューは価格も店舗で決めるため、利益率も店長次第。静岡県の掛川茶そばや、滋賀県の近江牛を使用したメニューなど、地産地消の大ヒットメニューもあります。
自慢の味を、もっと知ってもらう仕掛け。
イチオシ商品の販売を促進するための、店内のPOPや壁面装飾などは、本部のデザイン課に制作を依頼。特に個店メニューのメニュー表は、全体イメージや商品のアピールポイントを伝え、訴求力のあるものに仕上げます。中には自分で手書きやPCを駆使してつくる店長もいます。また、来店数を増やすためのタウン誌やフリーペーパーへの広告出稿の計画と実施もストアマネージャー(店長) の判断で、ときには近隣店舗と協力しながら行います。
スタッフが意欲的に働ける場をつくる。
店舗スタッフ(パートナーさん)の採用や入社後の教育も、ストアマネージャー(店長) に委ねられています。特に新店舗オープンを任された場合は、その店舗に合った業務手順マニュアルの作成から、スタッフへの徹底までを行い、店内がスムーズに回る状態にします。相手は「ヒト」ですから、多忙で余裕のない様子のスタッフにはリラックスするような声をかけるなど、メンタル面もフォローしながら、意欲的に働ける店をつくり上げることが求められます。
まさにオーナー感覚で、必要なモノを手配。
日々必要となる食材に関しては、基本的に商品部が手配を行います。店舗内の「モノ」に関してストアマネージャー(店長) が責任を負うのは、おもに備品。新規オープン店舗の場合には、食器や調理器具、ハサミなどの事務用品まで、既存店舗を参考にしながら不足のないよう必要数を考え、任された予算内ですべて揃えます。一から自分で行うことで、店舗の状態が把握できるのに加え、まさに「これから自分の店を持つ!」というオーナー気分が味わえます。
ロスを発見・低減し、利益目標を達成する。
店舗の年商は1億円前後。会社が決定した年間と月間の利益目標を達成するよう、売上・人件費・食材調達費・水道光熱費を計画し、日々管理・調整します。特に利益を大きく左右する要因が、来店予測に基づく仕込み量の正確な判断と、それによる食材ロス低減。サガミではセントラルキッチンではなく、店内で調理する割合が高いため、ストアマネージャー(店長)が天候や気温、地域のイベント(入学式・卒業式など)まで考慮し、仕込み量を決定します。
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